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2011年4月25日月曜日

コンピュータで視聴したデジタルテレビ番組をBlu-rayに焼く

 視聴すると申しましても、Mac OSXでデジタルテレビ番組を視聴するには、カメレオンUSB FX2のように、ちょっと凝った装置を必要としますし、そのサポートソフトウェアもリアルタイム視聴は未だに不可能で、録画機能だけのようです。
だから、そういう方面の話では無く、今回はWindowsマシンにPT2というデジタルテレビ録画機能を持ったハードウェアを使った話です。PT2とは言わずと知れたアースソフトのPT2です。これって、ソフトウェアの設定が面倒なのですね。だって、使っているWindowsマシンがWindows7(64ビット版)なものですから。メーカーの方のアースソフトの方でもPT2の対応OSからWindows7を除外していますね。

 まあ、それでも、インターネット上にあるお助けサイトを参考にして、一時間程でTVtestが動作するようになりました。でも、その後の自動録画ソフトのTVRockの設定には手こずりました。何が問題になったかというと、同時に二番組同時録画ができなかったんです。最終的に二週間後BonDriverを更新してTVRockの設定をやり直した結果、やっとまともに録画できるようになりました。

 さて、こうやってコンピュータのhard drive上に録画ファイルが出来上がります。そのファイル形式は動画がm2v形式で、音声がaac形式を合成したTS形式になっています。さて、このTS形式の動画ファイルなんですが、Windows上ではごく当たり前の動画形式になってきたようですが、Mac OSXではOSの方が「何?それ?分からんなあ?」とでも言うかのように無視されます。QuickTimeではサポート外だと言われますのでねぇ。まっ、要するにOSXではTSファイルを扱う為のドライバー(kext)が存在しないんですよ。これはアップル社の方針なので仕方がありません。

 もちろん少数ながらサードパティ製の製品があります。視聴ソフトとして唯一と言っていいのはVLC(free)だけです。ただ、暗号化されたTSファイルは再生できないんだとか、でも今回の話は暗号化されていないファイルの話なので問題ありません。なにもBlu-ray Discの暗号化を解除したいという話ではないのです。あと、動画変換ではXilisoftの動画変換ソフト(有料)がTSファイルのmpeg4への変換に利用できます。ただ、m2v(mpeg2)形式の動画をH.264(mpeg4)形式へ変換するにはフルハイビジョン画質となると CPUがCore i7 でも大変な時間を要します。Core i7 2.66GHz の一時間番組の動画変換に七時間ばかりかかります(あまりに長いので適当)。

 ではMacでは一旦mpeg4形式にすると扱い易くなるのかというと、まあ、そうなんでしょう。QuickTimeでも再生できますしね。それにTS形式のファイルと比較してファイルの大きさが格段に小さくなります。それで、録画した動画をTS形式からmpeg4形式に何日もかかるような時間をかけてどんどん変換して行きました。でも1TByteのhard driveを使っていても、やがて動画ファイルでいっぱいになってしまいます。そうなると、blu-rayに焼き付ける事を考えるようになります。

 Mac対応のblu-ray光ドライブはIO-Dataから発売されています。USB接続の外部ドライブタイプでしたが、初代の製品を購入しました。その添付ソフトはWindows Xp用で、今回Windows 7にインストールしようとすると、未対応だとしてインストールできませんでした。その話はとりあえず置いて、この光ドライブに対してToast9+BDオーサリング対応のプラグインソフトを使ってみたのは、もう二年近く昔だったでしょうか。喜んでmpeg4動画を焼き付けようとしたのですが、いきなり動画ファイルの再エンコードを始めました。それも一時間番組の変換に十二時間以上かかったような気がします(当時は PowerMac G5で作業していた)。これでは焼き付け以前の問題で挫折せざるをえませんでした。いろいろファイルを変えてやっている内に、DVDのファイルフォーマットである、動画m2v+音声ac3という組み合わせで、かつ、画像の解像度が720×480ならば再エンコードしない事を発見しました。しかし、この解像度を超えるようなハイビジョン画像では、動画m2v+音声ac3という組み合わせでも再エンコードにかけられていたのです。

 で、今回はCore i7+Toast10+BDオーサリング対応のプラグインソフトなので、相当速くなっているのではと期待して作業しました。というのは最後の話で、以下はWindows上の話です。

 Windows 上でMurdoc Cutterを使って動画ファイルからコマーシャル部分の消し去ります。余談ながら、録画装置でコマーシャル部分を録画しない機能のある製品があったらしいのだが、訳のわからない横車を押す連中の手にかかってその製品は葬られてしまったようだ。ときどき凄いと思うコマーシャルがあるけれど、そういったのは見たいコマーシャルになるけれど、大半は屑ですからねぇ。まあ、民放じゃまともなドラマひとつ作れなくなったようだ(これにも例外はあるが、昔のように「これを見ろ!」という鬼気迫る作品は皆無)から無理もありません。あまつさえ、規制緩和の流れに逆行するかのように、質の悪い番組まで暗号化してしまうし。その上でBonTSDemuxを使って映像と音声を分離。tsMuxeR GUIを使って再びTSファイルに戻す。面倒なようだけど、これやっていないと、音が消えた動画だけの映像になっている事がある。

 Blu-rayへ焼き付けるために、そのままtsMuxeR GUIからImgBurnへと行ってもいいのだが、Blu-rayのメニューを作れないようなので、メニューが作れるというMultiAVCHD4.1を使ってみた。最初はエラーが出ていたので、エラー潰しをしてから使ってみると、これがあっさりとBlu-rayが焼けてしまった。それも短時間で。二時間番組だと、オーサリングに10分程、ISOイメージファイルに書き出すのに半時間程、ISOイメージファイルをBlu-ray光メディア(BD-RE)に焼き付けるのに二時間程だった。話はこれで終わりにしてもいいのだけれど、実はメニューが日本語にならず、文字化けしてしまった。MultiAVCHD4.1はメニューに日本語が使えないのだそう。

 それで、以後の操作をMac OSX上のToast10+BDオーサリング対応のプラグインソフトでできないかと試してみました。MultiAVCHD4.1を使って作成したBDMVフォルダの中の映像ファイルは動画m2v+音声ac3という組み合わせになっています。ただ、デフォールト状態では4Gbyte以上のファイルは分割されるような設定になっていますので、分割させないようにそれを解除しておきます(Toastでは一作品一ファイルなので)。出来上がったファイルは数字で素っ気ないファイル名になっていますので、それをよくわかる名称に変更してもいいです。これをMac上へ転送してToastを使ってみると、ハイビジョンの解像度なんだけれど、再エンコードされません。これはToast9とToast10の一番大きな違いじゃないでしょうか。おかげで、短時間で立派な日本語メニューつきのBlu-rayが焼けました。

【追記】8GByte(この値は適当です)を超える動画ファイルから音声が途中で消える現象はTOASTに原因があるのでは無くて、MultiAVCDH4.1のバグですね。
 MultiAVCDH4.1のバグは他にもあるようで、例えばBS11の動画ファイルは長さが短くても、一旦MultiAVCDH4.1を経由させると音声がすべてどこかへ飛んで行ってしまいます。

それにつけてもMac用のBlu-ray視聴ソフトが無いのにも困ったものだ。

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