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2011年1月25日火曜日

AirMac on Hacintosh (2) with OSX 10.6.6

前回までは、Efi_xを使った場合、簡単にAirMacが動作する話を書きました。同じ調子でChameleonベースのHacintoshでも簡単にAirMacが動作するだろうと思っていました。でも、そうではありませんでした。

ベースとなったのは Chameleon 2.0-RC4 でした。起動時のログを眺めていると、AirPortAtheros の dependency が駄目なので機能拡張を Load できない、という風なメッセージが表示されました。そのため、Hacintosh の起動後に調べてみると、AirMac cardが装着されていない事になっていました。確認のため kextstat を使って調べてみても Load されていませんでしたし、kextLoad を使って無理矢理 Load しようとしてもできませんでした。AirPortAtherosがあるのは、/System/Library/Extensions/IO80211Family.kext の中です。ここからさらに、IO80211Family.kext/Contents/Plugins/AirPortAtheros.kext となります。どこが駄目なのか、AirPortAtheros.kext/Contents/Info.plist の中の文字列を書き換えてみたり、kext のキャッシュをクリアしてみたり、、、三日間ほど悩んでから、ひょっとすると、AirMac は Chameleon 2.0-RC4 では未対応ぢゃないのか、という疑いでした。

前回書いたサイトから Chameleon 2.0-RC5-r643 という物をダウンロードしてきまして、何も考えずに使ってみました。注意すべきは Chameleon 2.0-RC4 をインストールしているハードドライブを間違いなく指定する事だけでした。プログラムの実行は一分間もかからずに終了しました。再起動してログを見ていると、途中でログが止まってしまいます。カーネルパニックぢゃないです。延々と何か待機しているようなのです。待機する直前のログで AirMac card が認識されていました。やはり直感に間違いはなかった。でも困った。Hacintosh が起動不能に陥ってしまった。

そこで、各所で配布されている機能拡張を利用してみる事にしました。私の使用マザーボード用の機能拡張は
http://www.insanelymac.com/forum/index.php?showtopic=185097
にあります。この中の HackiInstaller script package をダウンロードしてきました。その機能拡張(kext)を使うには
HacintoshHD/Extra/Extensions
以下に xxxx.kext を置きます。しかし、置いただけではいけません。
ターミナルを起動してパーミションとオゥナーを書き換えてやらないといけません。
#sudo su
password の入力
#cd /Volumes/hacintoshHD/Extra/Extensions
#chown -R root:wheel xxxx.kext
#chmod -R 755 xxxx.kext
とします。ここに xxxx.kext は機能拡張ファイル名です。また、当然ながらこれらのファイルを入れるフォルダたる Extensions も同じ属性になっていないといけません。だから必要なカスタム機能拡張をすべて Extensions に入れてから
#cd /Volumes/hacintoshHD/Extra
#chown -R root:wheel Extensions
#chmod -R 755 Extensions
とすれば簡単です。確か SleepEnabler もこのパッケージの repository の中にあったと思います。

ログのエラー内容に従って、まず HDA 関係(サウンド関係)の HDAEnabler.kext,LegacyHDA.kext を入れてみました。するとHDA 関係のエラーは止まりました。次にネットワーク関係のファイル、IONetworkingFamily.kext を追加。ネットワーク関係のエラーは止まりました。でも Waiting for DSMOS というメッセージから先に進んでくれません。

HackInstaller/Kexts_10.6/Misc_Patches/ 以下のファイル
fakesmc.kext
NullCPUPowerManager.kext
を使うようにしてやるとうまく起動に成功しました。
さっそく調べてみると AirMac はきちんと動作していました。

ここまでのカスタム機能拡張の投入で Hacintosh を起動してみるとハードドライブのアイコンが全てリムーバブル・ハードドライブのアイコンになっています。使っていないカスタム機能拡張は SATA 関係(ハードドライブ)の物なので、これを使ってみろという事なのでしょう。

Chameleon-RC4とRC5の一番大きな違いは、RC5ではカスタム機能拡張を使わないと、うまく起動できない事が分かりました。RC4を使っている限り、カスタム機能拡張の必要性は分かりませんでした。今回も面白かった。

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