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2010年8月27日金曜日

Paragon NTFS for Mac OSX 二回ものオチ

Paragon NTFS for Mac OSX

というソフトウェアは基本的にインテルマックを使っている人向けの製品です。
この製品 NTFS for Mac OSX を ver. 6 の初期に購入した事がありました。

●Intel - iMac 上のBootCampを使ってインストールしているWindows XpパーティションのNTFSハードドライブ領域にアクセスしたかったのでした。当時は OSX 10.5 でしたが、基本的に OSX では Windows のファイルフォーマットは FAT32 については読み書き可能、NTFSについては読みは可能でも書き込みが不可能なのです。それゆえ Paragon NTFS for Mac OSX とは NTFS 領域へ書き込みを可能にする製品のようでした。

●ところがその目論見は裏切られてしまいました。for Mac OSX ver. 6 の初期バージョンをインストールしてみると NTFS 領域へ書き込み以前の問題として Windows Xp が起動不能になってしまいました。どういう意味かと申しますと、Mac上のシステム環境設定から次に起動する時に Windows を指定するはずですが、そこに Windows をインストールしたハードドライブのアイコンが出てこなかったのです。 その頃は Mac で Windows といえば公式には BootCamp だけのはずでしたから、Paragon が作った製品はまったく試験をしていない粗悪品だと思いました。

●今にして思えば、その製品はMac はマックでも Windows 上で Darwin を動作させて Mac OSX をいじっているハッカー御用達のソフトウェアーだったようで、それゆえにこそ BootCampを使ってインストールしているWindows Xp の事は眼中になかったのでしょう。しかし、当時はまったく意味を為さない製品に怒り心頭でした。

●その後一年程して NTFS for Mac OSX ver. 6 の最終バージョンがウェブサイトにあるのを見つけて説明を読んでみたら、BootCampを使ってインストールしているWindows Xp の起動ができるように別に専用起動ボタンを作成しました、とありました。確かにシステム環境設定のちょっと分かりにくい場所にそのボタンはありました。でも、嘗て煮え湯を飲まされた経験からそうそう簡単には信用できませんでしたからダウンロードしたまま使わないままでいました。

●その後 NTFS for Mac OSX ver. 6 の時代は終わり、いつの間にか ver. 7の時代になっていました。ソフトウェアのアップグレードで安く購入できると思って調べてみたら、特定の時期に ver. 6 を購入した人だけが対象で、私の場合は対象外だった。まるで M$のような因業商売をするなぁ。

● ver. 7 は購入しないまま、つい先日 MAC OSX 10.6 上で NTFS エリアにアクセスしてみたくなって NTFS for Mac OSX ver. 6 の最終バージョン をインストールしてみました。すると NTFS エリアにアクセス以前に Windows をインストールしているハードドライブのアイコンが OSX のデスクトップに表示されなくなりました。これでは NTFS に書き込みどころか読み出しさえも不可能です。

●以前の不具合では NTFS for Mac OSX はうまくアンインストールできました。しかし、今回の不具合ではアンインストールが出来ません。アンインストール・アイコンをダブルクリックすると「NTFS for Mac OSX がインストールされていないからアンインストールできない」というメッセージが表示されるだけです。MAC OSX 10.6 に NTFS for Mac OSX ver. 6 をインストールした所為でしょうけれど、他にアンインストールの方法を説明していてもいいのに。Apple IIの時代のようなEXECファイル形式で実行文が記述されていないだろうかと「Contents」以下のフォルダを調べてみても無駄でした。

●もう最終手段しかありません。サイトを調べてみると NTFS for Mac OSX ver. 8 が発売されていました。泣く泣くそれを購入しインストールする事によってやっと、Windows をインストールしているハードドライブのアイコンが OSX のデスクトップに復活しました。それにしても、こんな悪魔的な製品を作った人の商売心には言葉もありませんでした。

●NTFS for Mac OSX ver. 8 には「おまけ」がついていました。それは、マック側では無く、Windows 側にインストールするソフトウェアです。
これを使うと、Windows 側からマックの使うハードドライブが見えるという代物です。64ビット対応らしい物を Windows 7(64)にインストールしてみました。すると何ときちんとマックの使うハードドライブが見えます。ハードドライブのアイコンをクリック。おお、1階層目のフォルダ名が並んで見えます。でも、そこまでです。

次のフォルダをクリックして、いくら待っても2階層目のフォルダ名やファイル名は見えません。なんだ、やっぱり使い物にならないではないの。と思って2-3分後、やっと反応がありました。Usersフォルダがひどく反応が遅いようです。どうも使い勝手が今ひとつです。

●その後 このソフトをインストールした Windows用のハードディスクがどうなったかと申しますと、本製品と関係あるのかどうかは不明ながらこのようになってしまいました。

これまでの経緯から察するに、Windows 側からマックの使うハードドライブへのアクセスは
*NTFS for Mac OSX ver. 9 で read only の機能がマトモに動作するようになって
*NTFS for Mac OSX ver. 10 で read/write 可能にするつもりではないかしらん。

そして、これが決め手でしょうが、アップデートは当然の事ながら無い。

●【2012年11月追加】
現在の時点で
(1)Paragon NTFS for Mac OS X 10
という製品と
(2)Paragon HFS+ for Windows 9.0.5
という製品が発売されています。

Paragon NTFS for Mac OS X 8 は長く使わないままでした。だって、Mac OSX から Windows NTFS 領域へ書き込む機会がありませんでしたから。でも、それと同時に購入した Paragon HFS+ for Windows はしばしば使っていました。当時は Mac HFS+ 領域へ書き込みはできず、読み出し専用でした。それでも、結構便利に使っていました。ところが、Mac OSX の方が、10.6 (Snow Leopard) から 10.7 (Lion) になって少し動作がおかしくなっている事に気がつきました。 Windows の方は Windows7 (64bit)版です。それも、Mac OSX 10.7.2 の頃には無かったようで、気がついたのは Mac OSX 10.7.5にしてからです。症状は少し大きなmpeg4動画ファイルをMac用ハードディスクから読むと一応無事に読み込めるのですが、Windows7 上の QuickTime ではうまく再生できないのです。それでも VLC なんかだと無事に再生できるのですけれどね。

それも AppleTV 導入以前ならそれほど問題にする事もなかったのでしょうが、AppleTV の動画フォーマットはデフォールトで mpeg4 なのです。Windows7 の iTunes を使って AppleTV を使いこなすには拙い事態です。と申しますのも、QuickTime ではうまく再生できないような mpeg4 は iTunes でも当然のことながら、再生できないのです。いろいろ悩みましたが、問題の動画ファイルが Mac OSX Lion の iTunes 上では問題無く再生できる事が確認できた時点で、Paragon HFS+ for Windows がうまく Lion に対応できなくなったのだと想像がつきました。

で結局の所、(2)の製品を入手する事になったのです。この製品、現在は読み出しだけでなく書き込みもできるようになっています。ただ、単独の製品としては販売されていないので、多分(1)がインストールされていないと(2)もうまく動作しないのではないかと想像しているのです。購入した(2)を使って Macのハードディスクから Windows7 へ読み出した mpeg4 ファイルは無事に iTunes for Windows で再生できました。

希望するとすれば、(1)は不要なので、(2)単独の製品ですね。当然、安くですが。それから、試してみたのですが、、、。Windows側からMac フォーマットで記録した DVD データを読めたらいいのですが。やはりそこまでは無理ですよね。

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